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UPS機能の必要性
2023.9.1

UPS機能とは

UPSとは、Uninterruptible Power Supply(日本語訳:無停電電源装置)の略で、二次電池やバッテリーなどの蓄電する装置を内蔵しています。UPS機能付きの蓄電池を導入すれば、停電など外部から電力供給が途絶えても一定時間決められた出力で電力を供給することができます。家庭用の100V交流電源等に接続して給電を受けて、同じぐらいの電力を外部に供給する機能もあります。
要するに、蓄電池はUPSの一部でもあり、UPSは蓄電池を利用した機器でもあります。

UPS機能付きの蓄電池を導入すれば、不測の停電や電源トラブルからパソコンの中にある機密情報を守り、処理が終了するまで電源を保つことができます。

近年、UPS機能を搭載した蓄電池は、金融機関のオンラインシステムなどの大きなシステム・設備にも使用され、非常用だけでなく省エネにも効果がある事が分かってきました。このことから、今後更なる効率の良い使い方も登場することでしょう。

UPS機能付きの蓄電池は、停電時に突然電源が落ちると多大な被害が出る銀行などのコンピューターシステムなどに採用されています。UPS機能搭載の蓄電池を導入する場合、バッテリーの品質もかなり重要となってきます。
寿命が近くなった蓄電池は突然使用できなくなる可能性も出てきます。このようなことが起きた場合、停電時にUPSが正常作動していても電源供給ができないリスクがあります。このようなリスクを避けるためにも、バッテリーの状態を定期的に確認し、メンテナンスすることも大切です。

緊急時に活躍するUPS機能

何らかの原因により停電が起こると、数十秒から数分、大規模な災害だと数時間から1週間以上利用できない事態が発生します。電気が止まるのは停電だけでなく、
送電施設に落雷事故が発生した場合は0.2秒くらいの停電である瞬断や、完全に停電はせずとも電圧が低下する瞬時電圧低下という現象も発生することがあります。家庭用の電気機器は100Vで動作しますが、瞬断や瞬時電圧低下が起こった場合でも、80V程度までは正常に機能するように設計されています。しかし、この瞬断や瞬時電圧低下が長くなると、80V以下に電圧が落ち、パソコンなどの電子機器は故障し、最悪停止してしまうという事態が発生する可能性があります。このような場合でも、UPS装置やUPS機能を搭載した蓄電池を導入すれば、リスクを防ぐことが出来ます。

また、注意しておかなければならないのは、UPSは停電が起きた際に、作動中の電子機器を正常に終了させるのに必要な短い時間の利用を想定して設計されています。つまり、UPSは緊急時に端的に給電することを目的とする機能であり、UPS機能自体に蓄電可能な容量は小さく、長時間電子機器を利用することはできないということを念頭に置いておきましょう。

UPSと発電機の違い

発電機もUPSも災害などによって起こる停電時に、予備電源として電気を供給するという役割は一緒です。
次に、両者の違いについて説明していきます。

発電機は停電が起きた場合、電気を供給可能になるまでに時間がかかりますが、長時間電気を供給することが可能です。そして、UPSは電気の供給は瞬時にできても、供給可能な時間は数分から30分程度という特徴があります。したがって、UPSと発電機はお互いを補い合う関係だと言えます。

故に、発電機とUPSを組み合わせて使うことでより安心な停電対策を取ることができます。
発電機が稼働するまでの間の電気をUPSで補うことで、電気を止めないことが可能になる他、突然の災害で長い間の停電が余儀なくされても、発電機があれば長時間電気を供給することが可能になります。

UPSの使用に向いている電子機器

日本の電力事情は諸外国と比較して非常に安定しており、人が感じることのできるレベルの停電や電圧異常は現在はほとんど無くなっています。
しかし、落雷などの自然災害や、大きな工事に伴う電源の切替作業によって発生する電圧の変動などは、電力供給の状態に関わらず発生します。
また、機器を増設することによって電圧の低下が起きたり、ブレーカが落ちてしまったりすることでも電源トラブルは発生します。

そのため、一瞬でも稼働を止められない繊細な設備にUPSは向いています。
具体的には、デスクトップ型パソコンやデータセンターにある情報機器などの、精密機械が挙げられます。また、医療用生命装置専用のUPSなども販売されており、このように、大切なデータを扱う精密機械や命に関わる医療用機器など一瞬でも稼働を止められない機器への使用にUPSは利用されています。

ただし、基本的にUPSは停電が起きてからコンピュータなどを正常に終了するまでの時間を確保することを主の目的としており、短い時間しか電気の供給はできないことを知っておきましょう。

まとめ

今回は、災害時に役立つUPS機能について説明していきました。

UPS機能を搭載した蓄電池を導入すれば、オフィスで使用するパソコンを安全に終了することができ、大切な顧客データや機密情報を守ることが出来ます。
長期間の停電を体験した経験をお持ちの方は、オフィスにおけるバックアップ電源の重要性を肌で感じたことがあると思います。

蓄電池を導入していれば、停電が起こってもテレビやパソコンを付けることができるので被害の状況が分かります。またスマホの充電も行うことができるので、従業員や家族の安否を確認することもできるでしょう。蓄電池の導入は、災害中の深い暗闇を照らす光として、人々の心を明るくし、希望を持つことが出来るでしょう。また、オフィスには欠かせないUPS機能は、パソコンなどの機器が故障したり、データを消失することがないように、瞬時にシャットダウンし、壊れないようにしてくれます。

いざという時のためにUPS機能を搭載した蓄電池を利用することをおすすめします。

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