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蓄電池を導入する時に気を付けた方が良いポイントを以下に記載します。
- ・バッテリー容量はどの程度か
- ・バッテリーの種類は何か
- ・ポート数は必要な種類・数があるか
- ・定格出力を確認
- ・安全性の高さを確認
- ・出力波形の確認
以下にこれらについて詳しく記載します。
必要なバッテリー容量であるか確認しよう
蓄電池にはそれぞれ容量があります。災害の時に使用することになるであろう電化製品の消費電力を事前に確認し、それに合わせてバッテリー容量を選ぶことが大切です。
例えば、100Wのヒーターを5時間使いたい場合、500Whの電力を消費しますので、この製品を必要な時間使用するためには最低500Wh以上のバッテリー容量がある蓄電池を
選ぶ必要があります。もちろん、バッテリー容量は大きい方が安心ですが、容量が大きいほど価格も高くなる傾向にありますので、価格と容量のバランスを見て、導入を検討しましょう。
バッテリーの種類についても確認しよう
蓄電池には様々な種類のバッテリーが使用されています。
それぞれメリット・デメリットがありますが、なるべく安全性第一で、安全性の高いバッテリーを搭載した蓄電池を選びましょう。以下にバッテリーの種類を載せます。
- ・ニッケル水素電池
- ・ニッケルカドミウム電池
- ・リチウムイオン電池
- ・リン酸鉄リチウムイオン電池
- ・NAS電池
この中で、一番安全性が高く、コストバランスもとれているバッテリーは、リン酸鉄リチウムイオン電池です。
安い製品に比べると高いですが、安全に取って代わるものはありません。安全性の低いバッテリーで発火する事故なども発生しています。このような発火事故が起こりにくい蓄電池を選びましょう。
出力ポートの種類を確認しよう
蓄電池には、様々な種類の出力ポートがあります。主にACポートやDCポート、USBポートなどがありますが、使用する電化製品に必要な出力ポートを事前に調べておき、必要な出力ポートを備えた蓄電池を選びましょう。多種類の出力ポートが付いている蓄電池なら、様々な電化製品に対応することが可能です。自社にあった蓄電池を選択するためにも、事前に必要なポートの種類を確認しておきましょう。
同時にいくつの製品を充電することが可能か確認しよう
出力ポートはその種類だけでなく、ポートの数も重要です。
バッテリー容量が足りていても、ポート数が足りないので、必要な電化製品が充電できず、同時に使用することができなかったという事態は避けなければなりません。
複数の出力ポートが付属している製品も多いので、事前に自社に必要な出力ポート数を確認し、必要なポート数を備えた蓄電池を選びましょう。
ただし、ACポートが足りない場合、コンセントタップをつないで増やすことは可能ですが、コンセントタップを接続する場合、事前に定格出力を確認することが必要不可欠です。
定格出力については、以下で説明します。
定格出力を確認しよう
蓄電池が安定的に電気を出力することができる目安が定格出力です。例えば、1000Whの蓄電池を導入する場合、消費電力が1000Whまでなら安定的に電力供給ができます。
1000Whの蓄電池なら300Whの電化製品を3つ同時に使用することが可能です。このように、事前に使用する電化製品の消費電力を確認し、蓄電池の定格出力を調べた上で、最適な定格出力の蓄電池を選びましょう。
先ほど出てきたコンセントタップも、定格出力内に収まる使用であれば、使用しても大丈夫です。無理な使用は蓄電池を故障させることになりますので、きちんと定格出力を確認した上で、範囲内の消費電力で利用しましょう。
安全性を確認しよう
蓄電池は、製品によっては安全性の低い製品もあります。最悪の場合、発火する事故につながる恐れもあります。このような発火を起こさないためにも、BMS(バッテリーマネジメントシステム)が搭載されているかも確認しましょう。
BMSとは、リチウムイオン電池などの充電型のニ次電池の安全制御を行うシステムのことを指します。BMSが搭載されていれば、セルの過充電・過放電・過電流を防ぐなどの機能が付いており、安心して使用することができます。
また、電池寿命が短いと、劣化により発火する危険性もあるので、なるべく寿命の長い蓄電池を選びましょう。電気用品安全法認証を取得した製品は、PSEマークが付いているので、このマークによっても安全性は確認できます。
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